ホワイトペーパー #08
衛星AIを活用した遊休農地探索の実証
- 山梨県での導入効果検証レポート -

農地パトロールは、農業委員会にとって法定業務でありながら、対象圃場の膨大さ・猛暑下での現地調査・調査員不足という三重の負担を抱えています。本ホワイトペーパーでは、山梨県の実証事業「第9期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」において実施した「SAR・光学衛星xAI による遊休農地探索実証」の結果を報告します。
実証のポイント
山梨県は全国有数の果樹産地であり、かつ中山間地域を多く抱えます。北杜市・韮崎市・山梨市の3自治体と連携し、約4,000圃場の現地調査データをもとにAIモデルを再学習。従来モデルで課題だった果樹園・中山間地における判定精度を大幅に改善しました。
| 指標 | 改善前 | 改善後 |
| 耕作地判定精度 | 69% | 98%(+29pt) |
| 果樹園判定精度 | 53% | 92%(+39pt) |
| パトロール対象圃場数 | 基準 | 最大90%削減 |
制度面での追い風
農林水産省は令和6年3月に農地パトロールの実施要領見直しを示しており、衛星・AIによる事前絞り込みを制度上活用できる環境が整いつつあります。自治体業務の効率化・農地パトロールの安全性向上に直結する「遊休農地探索AI」の活用ニーズは、今後さらに高まる見通しです。
「衛星リモートセンシングデータ利用タスクフォース大臣会合施策概要」(令和6年3月 農林水産省)
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